
お店の売上を伸ばすためのレイアウト変更の一部として、店舗のカウンター撤去を検討しているオーナーの方も多いのではないでしょうか。しかし、無計画な工事は動線の悪化や思わぬ追加費用の発生を招くため、戦略的な計画と専門知識に基づいた実行が不可欠です。
以下の5つの手順を確実に実行すれば、営業効率を高めながら、お客様にとってもスタッフにとっても理想的な店舗空間の実現が可能となります。
- ステップ①現在の売上動線を見直す
- ステップ②解体範囲と予算を確定させる
- ステップ③保健所への届け出を確認する
- ステップ④専門業者による解体を行う
- ステップ⑤内装仕上げと新レイアウト構築
この記事では、店舗のカウンター撤去にかかる費用相場や、工事を成功させるための5つのステップを解説します。また、原状回復のトラブルを防ぐ注意点についても網羅しており、理想の店舗改装を実現する方法をご紹介しています。

店舗のカウンター撤去の費用相場
店舗のカウンター撤去にかかる費用は、単なる解体費だけでなく、廃棄物の処理費用やインフラの閉塞作業などが組み合わさって決定されます。一般的な相場としては5万円から20万円程度ですが、カウンターの内部に複雑な配管や配線が通っている場合は、それ以上のコストがかかることも珍しくありません。
◆店舗カウンター撤去の費用目安表
| 項目 | 費用相場(目安) | 備考 |
| 解体・搬出人件費 | 30,000円〜80,000円 | 素材の解体難易度や搬出距離による |
| ライフライン処理費 | 20,000円〜100,000円 | 水道・ガス配管の閉塞やコンセント処理 |
| 廃棄物運搬・処分費 | 15,000円〜50,000円 | 産業廃棄物の量と種類に応じて変動 |
| 養生・諸経費 | 10,000円〜30,000円 | 周辺設備への保護や車両駐車代など |
素材が木製であれば手作業での解体が容易ですが、コンクリート打ち放しや大理石、強固なタイル貼りの場合は、電動工具を使用した破砕作業が必要となります。この場合、騒音対策や振動対策のコストも加算されるため、事前の見積もり比較が極めて重要です。
また、カウンター内部にシンクやガスコックが設置されている場合、これらを撤去した後の配管末端の処理を誤ると、後々の漏水やガス漏れ事故に直結します。安全を確保するために、設備工事の有資格者が立ち会う必要があり、その分の技術料が発生する点も考慮しておきましょう。

店舗のカウンター撤去を成功させる5つのステップ
店舗のリニューアルを成功させるためには、場当たり的な解体ではなく、事前の緻密な計画と法的な確認が欠かせません。営業停止期間を最小限に抑えつつ、投資回収を早めるための具体的な流れをご紹介します。
ステップ①現在の売上動線を見直す
まずは、カウンターをなくした後の人の流れを徹底的にシミュレーションしてください。入店から着席、会計までのルートを最短化したり、スタッフの提供導線と交差しないように設計したりすることで、回転率を大幅に向上させることが可能です。
客単価や滞在時間のデータを分析し、カウンターを撤去して生まれたスペースにどのような付加価値を持たせるべきかを考えましょう。たとえば、テイクアウト用のカウンターを新設したり、大人数用の可変式テーブルを配置したりすることで、時間帯ごとの機会損失を防ぐことができます。
ステップ②解体範囲と予算を確定させる
カウンター内部の配線や配管の状況を専門業者に確認してもらい、どこまでを解体し、どこを補修して再利用するのかを明確に決定しましょう。既存の床や壁をできるだけ残す「部分解体」を選択すれば、修復費用を大幅に削減しつつ、工期も短縮できるメリットがあります。
また、古い店舗の場合はカウンターの壁内にアスベストが含まれている可能性も否定できません。環境省が定める大気汚染防止法に基づいた事前調査を行い、追加の除去費用が発生しないかを確認しておけば、工事中の予期せぬ予算オーバーを防ぐことができます。
ステップ③保健所への届け出を確認する
飲食店の場合、カウンターの撤去によって調理場の面積や客席数、設備の配置が変わると、営業許可の変更届が必要になるケースがあります。着工後に「区画が不適切」と判断されるリスクを防ぐために、事前に図面を持って管轄の保健所へ相談に行くことを忘れないでください。
食品衛生法の基準では、調理場と客席の区画を明確に分けることが求められる場合が多くあります。カウンターを完全に撤去したことで保健所の基準を満たさなくなると、最悪の場合は営業停止の処分を受ける可能性もあるため、法的な適合性を事前にプロと確認しましょう。
ステップ④専門業者による解体を行う
店舗の解体は近隣への騒音配慮や、夜間・早朝のスピード作業が求められる特殊な現場です。店舗解体の実績が豊富な業者を選び、マニフェストに基づいた適正な廃棄物処理を徹底してもらうことで、経営者としての社会的責任を果たしながら安全に作業を進められます。
また、作業当日は、精密機器や調理器具に粉塵がかからないよう、厳重な養生(シート保護)を行う必要があります。解体業者がどのような保護対策を講じるのか、あるいは事前に自分たちで移動させるべき備品があるのかを打ち合わせし、トラブルのない着工を心がけてください。
ステップ⑤内装仕上げと新レイアウト構築
カウンターの跡地を補修し、新しい家具や什器を配置して理想の空間を完成させます。床材の継ぎ目が目立たないような仕上げを施したり、照明の位置を微調整したりすることで、店内の高級感を高め、お客様に選ばれ続ける空間を創出しましょう。
とくに、床の補修は重要であり、カウンターがあった部分だけ色が違ったり、段差があったりすると、お客様の転倒事故を招く恐れがあります。内装の統一感を損なわないよう、部分的な張り替えではなく、見切り材を効果的に使ったり、一部に異なるデザインの床材をアクセントとして入れたりしてください。

店舗のカウンター撤去を円滑に進める3つの注意点
店舗のカウンターを撤去する際は、作業の技術面だけでなく、契約や法律に関するトラブルを回避するための準備が不可欠です。多くの経営者が陥りやすいミスを防ぐために、着工前に必ず確認すべき3つの重要ポイントを深掘りして解説します。
注意点①賃貸契約における「原状回復」の範囲
店舗が賃貸物件である場合、たとえ居抜き物件であっても、退去時には入居時の状態に戻す義務が課せられているのが一般的です。このため、カウンターを撤去する前に必ずオーナーや管理会社の書面による承諾を得て、退去時の負担がどのように変化するかを明確にしておかなければなりません。
とくに「居抜き」で借りた場合、前のテナントが設置したカウンターであっても、現テナントが解体や撤去を行うことで、将来的に「スケルトン状態」まで戻す義務が発生するケースがあります。
後から「聞いていなかった」という事態を避けるために、工事前の状態を写真で記録し、管理会社と責任の所在を明確にした合意書を交わすようにしましょう。
注意点②インフラ設備の「末端処理」の精度
カウンターを撤去した後の床下や壁内に残る配管は、将来的な漏電や異臭、虫の発生源になりやすい箇所です。水道管のプラグ止めやガスコックの閉塞、電気配線の絶縁処理を確実にプロの手で行うことで、店舗の資産価値を守り、長期的なトラブルを防ぐことができます。
とくに、水道配管の「メクラ(プラグ止め)」処理が甘いと、見えない部分で結露が発生したり、水圧の変化でわずかな漏水が起きたりし、階下への損害賠償問題に発展するリスクがあります。
また、カウンター下はネズミなどの害虫の通り道になりやすいため、配管の穴を物理的に塞ぐ防鼠(ぼうそ)処理まで徹底させることが、衛生的な店舗運営を継続させるための絶対条件です。
注意点③「産業廃棄物管理票」の発行と確認
店舗から出る廃材はすべて「産業廃棄物」に該当し、その適正処理は排出事業者である店主に法的責任があります。環境省の指針に従い、業者からマニフェスト(管理票)を受け取り、最終処分まで正しく行われたことを確認することで、不法投棄などの法的リスクを回避してください。
もし、依頼した業者が不法投棄を行った場合、罰則は業者だけでなく、排出者である店舗側にもおよび、5年以下の懲役や1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。マニフェストの控えは、法律で5年間の保存義務があるため、店舗の重要書類として厳重に管理してください。
参考:廃棄物等の処理 | 環境再生・資源循環

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「金山株式会社」では、長年培ってきた豊富な経験と実績を活かして、周辺環境や近隣に配慮したスムーズで効率的な解体工事を実現しています。また、徹底した安全管理体制により、お客様の安心できるパートナーとして、ご支持をいただいている点が強みです。
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店舗カウンター撤去の費用や手順でよくある3つの質問
店舗のレイアウト変更を検討する際、多くのオーナーが抱く疑問をQ&A形式でまとめました。事前にこれらの情報を把握しておけば、業者との打ち合わせがよりスムーズになり、理想の店舗作りに一歩近づきます。
質問①営業を続けながらカウンターだけを撤去できますか?
閉店後の夜間に数時間で解体工事を実施すれば、翌日の営業に影響を出さずに撤去することは可能です。ただし、作業に伴う微細な粉塵が調理器具や在庫商品に付着するのを防ぐため、厳重な養生(シート保護)と、工事後の念入りな清掃が必要となることを念頭に置いておきましょう。
作業範囲が広い場合は、無理に一晩で終わらせようとせず、エリアを分けて複数日に分割して施工する計画を立てるのも有効な手段です。
質問②撤去後の床の補修は自分たちで行えますか?
DIYでの補修は一時的なコスト削減にはなりますが、店舗などの商業空間では耐久性と安全性の観点からお勧めしません。カウンターの下は床材が貼られていなかったり、経年変化で周囲と色が違ったりすることが多いため、プロによる下地調整と仕上げを行わないと、お客様の転倒事故を招く恐れがあります。
とくに、飲食店のフロアは清掃時に水や洗剤を頻繁に使用するため、素人の施工では端から剥がれて不衛生な隙間ができやすくなります。将来的なメンテナンスコストや清潔感を考慮すれば、最初から専門の内装工に依頼して、周囲と違和感のないフラットで丈夫な床に仕上げてもらうほうが、結果として安上がりになる可能性が高いです。
質問③見積もりを安く抑えるためのコツはありますか?
カウンター内部にある調理器具や荷物、可動式の棚などを自分たちであらかじめ処分したり、搬出ルートを確保したりしておくと、業者の人件費を抑えることができます。また、撤去したカウンター材を別の什器として再利用できれば、廃棄費用と新規購入費の両方を節約できる可能性があります。
さらに、自治体によっては店舗のバリアフリー化や改装に対する補助金制度が用意されている場合があるため、事前に商工会議所などで確認してみることをおすすめします。

理想の店舗レイアウトを実現しよう!
カウンターを撤去して店舗の空間を再定義することは、将来に向けた意義のある投資です。一時的な費用や手間はかかりますが、それによって得られる「開放感」や「柔軟なオペレーション」は、お客様を惹きつけたり、売上を向上させたりするための強力な武器となります。
お店の価値を最大化させるためには、以下のステップを意識して計画を進めていきましょう。
- ステップ①現在の売上動線を見直す
- ステップ②解体範囲と予算を確定させる
- ステップ③保健所への届け出を確認する
- ステップ④専門業者による解体を行う
- ステップ⑤内装仕上げと新レイアウト構築
新しい空間でお客様が笑顔で過ごしたり、スタッフが生き生きと働いたりする姿を想像してみてください。改装時には照明の角度や壁紙のトーンも合わせて見直すと、より統一感のある魅力的な店舗に仕上がります。理想のビジョンを具体化することから、まずは一歩を踏み出してみてください。
なお、「金山株式会社」では、豊富な経験と実績を活かして、周辺環境や近隣に配慮したスムーズな解体工事を実現しています。岡山県全域でお客様のニーズに合わせた柔軟で信頼性の高いサービスを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。⇒金山株式会社へのお問い合わせはこちら


