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飲食店における夜間解体費用を抑える5つのステップ
飲食店における夜間解体費用を抑える5つのステップ

夜間解体とは、近隣店舗の営業時間外や商業施設の閉館後にあたる夜間から早朝にかけて実施される解体工事のことです。飲食店の夜間解体費用について調べている方は、日中よりも割高になる見積り金額を少しでも下げたいと考えているのではないでしょうか。

夜間作業は労働基準法に基づく深夜割増賃金が発生するため、日中の工事に比べてコストがかかります。しかし、現場の状況を正しく把握し、無駄な作業工程を徹底的に排除すると、大幅にコストを削減することが可能となります。

本記事で紹介する具体的なコスト削減のステップは以下の通りです。

  • ステップ①厨房機器の買取査定を先行して実施する
  • ステップ②工事区分の境界線をオーナーと明確にする
  • ステップ③夜間搬出の効率を上げる動線を確保する
  • ステップ④騒音の出る作業時間を特定して短縮する
  • ステップ⑤廃棄物の分別を徹底して処理費を減らす

この記事では、飲食店特有の設備が解体費用に与える影響や夜間割増の仕組みを解説し、さらに明日から実践できる5つのコスト削減ステップとよくある質問への回答をまとめて紹介します。

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飲食店における夜間解体費用の内訳と一般的な相場

夜間解体の費用が日中よりも高くなる最大の要因は、人件費の深夜割増と夜間特有の作業効率の低下にあります。労働基準法第37条により、午後10時から午前5時までの労働に対しては、通常の25パーセント以上の割増賃金を支払うことが義務付けられているのです。

さらに夜間は照明の設置が必要であり、周囲の安全確認に時間がかかるため、日中と比べて作業効率が2割程度低下すると言われています。こうした生産性の低下と人件費の増加が重なり、結果として見積り総額は日中工事の1.3倍から1.6倍程度まで膨らむのが一般的です。

◆夜間解体費用が高くなる理由の構造図

◆夜間解体費用が高くなる理由の構造図

以下の表は、一般的な飲食店における解体費用の目安をまとめたものです。

◆飲食店の解体費用比較表(坪単価目安)

項目日中作業(目安)夜間作業(目安)備考
スケルトン解体30,000円〜55,000
40,000円〜85,000
構造体以外の
全てを撤去
原状回復(内装のみ)20,000円〜45,000
30,000円〜70,000
契約時の状態
へ戻す作業
廃棄物処理費(4t車)45,000円〜60,000円〜夜間は割増運
搬料金が発生

特に地下階や上層階にある店舗の場合、夜間はエレベーターの使用制限が厳しくなることが多く、手運びによる搬出費が別途加算されるケースが一般的です。廃棄物処理に関しても、夜間に営業している処分場が限られるため、中間処理施設までの運搬距離が伸び、結果として諸経費が高騰する構造となっています。

参考:労働基準法 | e-Gov 法令検索

なお、スケルトン解体について詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事:【プロが教える】スケルトン解体とは?メリットや費用相場、安く抑えるコツを徹底解説!

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飲食店の夜間解体費用を大幅に抑えるための5つのステップ

夜間解体は避けることができないコスト増の要因を多く抱えていますが、戦略的に準備を進めることでその上昇幅を最小限に食い止めることができるのです。単に見積りを安く叩くのではなく、現場の作業負担を物理的に減らすアプローチが最も効果的な節約術となります。

◆夜間解体費用を抑えるための5つのステップの概要図

◆夜間解体費用を抑えるための5つのステップの概要図

それぞれについて詳しくみていきましょう。

ステップ①厨房機器の買取査定を先行して実施する

解体業者にすべての処分を依頼すると、それらは「産業廃棄物」として扱われ、重量や体積に応じた高額な処理費用が発生します。年式の新しい業務用冷蔵庫や製氷機、コンロなどの厨房機器は、解体着工前に専門のリサイクル業者へ売却し、現場から撤去しておくことが鉄則です。

これにより、本来支払うはずだった数万円単位の処分費を削減できるだけでなく、売却益をそのまま解体工事の資金に充当できるメリットがあります。

ステップ②工事区分の境界線をオーナーと明確にする

ビル内店舗の解体において、借主が負担すべき「C工事」の範囲が曖昧なまま見積りを取ると、過剰な解体が含まれてしまうリスクがあります。空調設備や配管の一部など、本来オーナー側が資産として保持すべき箇所まで解体してしまわないよう、図面を見ながら現場で範囲を確定させてください。

責任範囲を厳密に線引きすることで、無駄な工事工数を削減し、不当に高い見積り金額を是正することが可能となります。

なお、B工事やC工事の違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事:B工事やC工事の違いとは?店舗解体費用を抑える3ステップ – 金山株式会社

ステップ③夜間搬出の効率を上げる動線を確保する

夜間解体で時間がかかる最大の要因は、解体したガレキをトラックまで運び出す「搬出」の工程にあります。事前にビル管理会社と交渉し、夜間でも大型エレベーターを優先的に使用できる許可を得たり、搬出口の近くにトラックを停めるスペースを確保することが重要です。

搬出動線がスムーズになれば、作業スタッフの稼働時間を数時間単位で短縮でき、深夜割増が適用される人件費の抑制に直結します。

ステップ④騒音の出る作業時間を特定して短縮する

コンクリートを削る「はつり作業」などの激しい騒音を伴う工程は、夜間の周辺住民や近隣ホテルなどからのクレームを招く最大の原因です。作業開始直後の2時間以内に騒音作業を集中させ、それ以降は静かな片付け作業に充てるなど、メリハリのあるスケジュールを業者と共有します。

一度クレームにより工事がストップすると、その間の職人の日当はすべて無駄になるため、トラブルを未然に防ぐ時間管理こそが最大の節約術です。

ステップ⑤廃棄物の分別を徹底して処理費を減らす

廃棄物を「混合廃棄物」として一括で出すのではなく、木材、金属、プラスチック、ガラスなどに細かく分別することで、処分単価を大幅に下げられます。夜間は暗いため分別が雑になりやすい傾向にありますが、明るい時間帯に事前に素材ごとにマーキングをしておくなどの工夫が必要です。

適切な分別は、環境省が推進する循環型社会の構築に寄与するだけでなく、排出事業者の法的責任を果たす上でも極めて重要であり、かつ確実なコストダウンに繋がります。

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飲食店の夜間解体工事なら「金山株式会社」

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飲食店の夜間解体費用でよくある3つの質問

最後に、飲食店の夜間解体費用でよくある3つの質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問①日中の工事に切り替えることは可能ですか?

管理規約で夜間作業が指定されている場合でも、騒音対策や搬出方法を工夫することで、一部の工程を日中に回せる可能性があります。例えば、音の出ない養生作業や小物の片付けを日中に済ませるだけでも、夜間の作業時間を大幅に短縮し、割増料金を抑えることに繋がります。

まずは諦めずに、具体的な作業計画を持ってビル管理会社やオーナーへ相談を持ちかけることが、コスト削減への確実な第一歩です。

質問②夜間解体の見積もりが高すぎる場合の対処法はありますか?

見積書の「諸経費」や「搬出運搬費」が不自然に高くないか確認し、理由が不明確な場合は業者に具体的な説明を求めてください。夜間作業は不確定要素が多いため、業者側がリスクを見込んで予備費を多めに計上していることが多々あります。

実績の豊富な業者であれば、無駄を省いた効率的な工程を提示してくれるため、セカンドオピニオンとして他社の見積もりと比較検討することが効果的です。

質問③夜間でもアスベスト調査は必ず必要ですか?

2022年の法改正により、一定規模以上の解体工事では着工前のアスベスト調査と報告が昼夜を問わず完全に義務化されています。これを怠ると工事の中断だけでなく、最大で懲役や罰金などの厳しい罰則が科されるため、決して調査を省略してはいけません。

調査から除去まで一貫して対応できる信頼性の高い業者を選び、法令遵守を徹底することが結果的に追加費用の発生を防ぎます。

参考:改正大気汚染防止法について(令和2年)|環境省

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飲食店の夜間解体を成功させよう!

夜間解体は日中に比べて費用がかさみますが、適切な手順を踏めばコストを最小限に抑え、スムーズに物件を明け渡すことができます。無駄な支出を徹底的に削ることで、次の店舗への移転資金や新事業への投資に余裕を持たせることが可能になるのです。

前向きな再出発を飾るために、以下の5つのポイントを必ずチェックしてください。

  • ステップ①厨房機器の買取査定を先行して実施する
  • ステップ②工事区分の境界線をオーナーと明確にする
  • ステップ③夜間搬出の効率を上げる動線を確保する
  • ステップ④騒音の出る作業時間を特定して短縮する
  • ステップ⑤廃棄物の分別を徹底して処理費を減らす

解体工事は店舗運営の最後の締めくくりであり、次のステージへ進むための大切な通過点でもあります。岡山県内で適正価格かつ高品質な夜間解体を検討されている方は、ぜひ一度プロのアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

金山株式会社」では、豊富な経験と実績を活かし、周辺環境や近隣に配慮したスムーズな解体工事を実現しています。岡山県全域でお客様のニーズに合わせた柔軟で信頼性の高いサービスを提供していますので、ぜひお気軽にご相談ください。⇒金山株式会社へのお問い合わせはこちら

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