
グリストラップの撤去とは、厨房の床下に埋設、あるいは設置された油脂分離槽を取り除き、床面を復旧するために必要な作業です。グリストラップの撤去費用について悩んでいる方は、解体業者へ依頼する前に相場と手順を正しく理解する必要があります。
以下のコツを実践することで、無駄な追加料金を防ぎ、クリーンな状態で物件を明け渡すことが可能となります。
- コツ①事前清掃を徹底して廃棄物処理費を下げる
- コツ②内装解体業者へ直接発注する
- コツ③什器の買取査定とセットで行う
- コツ④工事区分をオーナーと再交渉する
- コツ⑤閑散期を狙ってスケジュールを組む
この記事では、撤去費用の具体的な内訳から、最短3ステップで完了する工事の流れ、そして地元密着の解体業者に依頼するメリットまでを網羅的に解説します。

グリストラップ撤去費用の相場
グリストラップの撤去にかかる費用は、一般的に5万円から15万円程度が中心的な相場となります。ただし、この金額はあくまで本体の取り外しと廃棄物処理に絞ったものであり、周囲の床を壊して埋め戻す左官工事まで含めると、総額で20万円を超えるケースも少なくありません。
費用の内訳には、作業員の人件費、産業廃棄物運搬費、そして処分場に支払う処分費が含まれます。とくに、内部に汚泥が残っている場合、汚泥の処理単価は通常の建設廃材よりも高く設定されているため、清掃状況がダイレクトに最終的な請求金額へと反映されます。
◆グリストラップ撤去の費用相場と変動要因の概要図

また、設置場所が屋外か屋内か、あるいは埋設型か据え置き型かによっても工数は大きく変動します。地下階や空中階にある店舗では、重機が搬入できず手作業が増えるため、1階の路面店と比較して割高な見積もりになりやすい傾向にあります。

グリストラップ撤去工事の流れは3ステップ
撤去工事は、単に箱を取り出すだけではなく、給排水設備の安全を確保しながら進める専門的な工程が必要です。近隣店舗への騒音や振動にも配慮しつつ、以下の3つのステップに沿って迅速に行われます。
◆グリストラップ撤去工事の流れの概要図

それぞれについて詳しくみていきましょう。
ステップ①内部汚泥の吸引と清掃
まずはグリストラップ内部に残っている汚水や油脂、沈殿した汚泥をすべて吸引して空の状態にします。この作業を疎かにすると、本体を解体する際に周囲を汚染したり、腐敗臭による近隣トラブルの原因になったりするため、バキューム車などを用いて徹底的に清掃を行いましょう。
内部が汚れたままだと、解体作業中に油脂が排水管へ逆流し、建物全体の排水トラブルを招く恐れがあります。そのため、専門の清掃業者が高圧洗浄を組み合わせて、槽内を完全にリセットしてから解体工程へとバトンタッチするのが一般的な安全策です。
ステップ②床面のハツリ作業と本体撤去
本体が埋設されている場合、周囲のコンクリートを電動ピックなどの工具で砕く「ハツリ作業」を行います。本体を露出させた後、接続されている配管を慎重に切り離し、クレーンや台車を使用して屋外へと運び出すのが一般的な流れです。
この際、床下の防水層を傷つけてしまうと、後々の補修費用が跳ね上がるリスクがあります。熟練の解体職人は、構造体の強度を維持しながら、グリストラップ本体だけを最小限の衝撃で抜き取る技術を駆使して作業を進めます。
ステップ③配管の閉塞処理と床の埋め戻し
撤去後の配管は、将来的な悪臭や害虫の発生を防ぐために、専用のキャップやプラグを用いて確実に閉塞処理を行います。これを怠ると、空室期間中に下水の臭いが店内に充満し、次の入居者とのトラブルに発展しかねないため、最も重要な仕上げ工程です。
最後に、空いた穴に砕石や砂利を充填して十分に転圧し、コンクリートやモルタルで表面を平らに仕上げます。既存の床材(タイルや塗装)に合わせた復旧を行うことで、店舗の引き渡しが可能な状態にまで美しく再生させます。

グリストラップ撤去費用を安く抑えるための5つのコツ
コストを最小限に抑えるためには、業者任せにするのではなく、依頼主側でコントロールできる要素を把握しておくことが重要です。以下の5つのポイントを意識して、見積もり金額の適正化を図りましょう。
コツ①事前清掃を徹底して廃棄物処理費を下げる
工事当日の朝までに、自分たちで可能な限り油脂やゴミを取り除いておくことで、処理費用を節約できます。業者が持ち込む汚泥の量が減れば、産業廃棄物としての処分単価を下げられるため、手間を惜しまずに清掃を行うことが賢明な判断です。
多くの解体業者は「汚泥の量」に応じて産廃費用を計算するため、バケツ数杯分のゴミを減らすだけでも数千円の差が出ます。特にスカムと呼ばれる浮上油脂や、底部に溜まった沈殿物を事前に処理しておくことで、作業時間の短縮にも寄与します。
コツ②内装解体業者へ直接発注する
管理会社が指定する工務店を通すのではなく、自社で重機や職人を抱えている解体業者に「直接」依頼をしましょう。仲介手数料が発生しないため、同じ作業内容であっても2割から3割ほど安く済むことが多く、予算の削減に直結します。
元請け会社が間に入ると、現場管理費という名目でコストが上乗せされるのが一般的です。地元の解体専門業者であれば、地域の処分場との連携もスムーズであり、余計な運搬コストを抑えた「直請け価格」での施工が期待できます。
コツ③什器の買取査定とセットで行う
厨房機器の買取サービスを併設している業者を選べば、不要になった冷蔵庫やシンクの売却益を、グリストラップの撤去費用に充てることができます。処分費用を支払うはずだった備品がお金に変わるため、トータルの出費を劇的に抑えることが可能です。
特に年式の新しい製氷機や業務用コンロなどは、高値で取引されることが多く、撤去費用と相殺して「実質ゼロ円」で工事ができるケースもあります。一括査定を利用して、資産価値のあるものを正しく評価してもらうのが賢い方法です。
なお、厨房機器の処分費用を削減するテクニックについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:厨房機器の処分費用を削減!3つのテクニックと費用相場
コツ④工事区分をオーナーと再交渉する
契約書に「原状回復」の義務が明記されていても、グリストラップが元々設置されていたもの(B工事やC工事の区分)であれば、オーナー負担になる余地があります。管理会社に対して、次の入居者がそのまま利用するメリットなどを提示し、費用負担の減免を相談する価値は十分にあります。
居抜き物件として募集をかける場合、グリストラップは「必須のインフラ」として扱われるのが一般的です。撤去せずに残すことが物件価値を高めるとオーナーが判断すれば、工事自体が不要になることもあるため、まずは交渉のテーブルに着くことが大切です。
なお、居抜き物件のメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:居抜き物件とは?メリット・デメリットや契約する際のステップまで詳しく解説します!
コツ⑤閑散期を狙ってスケジュールを組む
解体業者が多忙を極める3月や12月を避け、5月や8月などの閑散期に工事を依頼すると、値引き交渉が通りやすくなります。業者の稼働率を維持するために、通常よりも有利な条件で見積もりを提示してもらえる可能性が高まるからです。
工事希望日の1ヶ月以上前から相談を始めることで、業者の「空き時間」にパズルのように予定を組み込んでもらうことができます。急ぎの案件ではないことを伝えるだけで、スケジュールの柔軟性と引き換えに価格面での譲歩を引き出せる可能性があります。

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グリストラップの撤去費用でよくある3つの質問
最後に、グリストラップの撤去費用でよくある3つの質問をご紹介します。それぞれについて詳しくみていきましょう。
質問①撤去後の床の補修は自分たちで行うことはできますか?
ホームセンターで材料を揃えれば可能ですが、基本的にはおすすめしません。店舗の床には高い防水性能や平滑性が求められます。
素人が施工すると将来的に水漏れや地盤沈下の原因となり、多額の賠償責任を負うリスクがあるため、プロの左官職人に任せるのが安全です。
質問②設置場所が地下や2階以上の場合は費用が高くなりますか?
地下や2階以上の店舗では、廃材を運び出すためにエレベーターの養生が必要になったり、階段で手運びをしたりするため、別途人件費が加算されます。
また、搬出ルートの確保が難しい現場では、特殊な小型重機を使用する必要があり、その分の追加料金が発生します。
質問③自治体から撤去に関する指導が入ることはありますか?
下水道法や各自治体の条例により、適切な処理をせず放置することは禁じられている事項です。特に事業用建物の解体時には、不法投棄を防ぐための「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の写しの提出を求められることがあるため、必ず正規の許可を受けた業者に依頼し、書類を保管しておくようにしてください。

グリストラップの撤去費用を最小限にして、店舗解体を成功させよう!
グリストラップの撤去は、店舗を閉める際の最後の大仕事の一つです。正しい知識を持って業者選びや事前準備を行うことで、予想以上の出費を抑え、気持ちよく新しいスタートを切ることができます。
今回ご紹介した以下のポイントを、もう一度確認してみてください。
- コツ①事前清掃を徹底して廃棄物処理費を下げる
- コツ②内装解体業者へ直接発注する
- コツ③什器の買取査定とセットで行う
- コツ④工事区分をオーナーと再交渉する
- コツ⑤閑散期を狙ってスケジュールを組む
単に安い業者を探すだけでなく、適正な処分証明(マニフェスト)の発行やアフターフォローの有無を確認することも大切です。まずは信頼できる解体業者に現場を見てもらい、現状に即した最適なプランを提案してもらうことから始めましょう。
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